Swift 6.2 日本語化計画 : Swift 6.2


バージョン互換性


古い言語モードで利用できる機能について説明します。

この本では、Xcode 26 に含まれる、Swift のデフォルトバージョンである Swift 6.2 について説明します。Swift 6.2 コンパイラを使用して、Swift 6.2、Swift 5、Swift 4.2、または Swift 4 で記述されたコードをビルドできます。


Swift 6.2 コンパイラを使用して Swift 5 言語モードを使用するコードをビルドすると、Swift 6.2 の新機能を使用できます。これらの機能は、デフォルトで有効になっているか、今後の機能フラグによって有効になります。ただし、厳密な同時実行チェックを有効にするには、Swift 6.2 言語モードにアップグレードする必要があります。


さらに、Xcode 15.3 を使用して Swift 4 および Swift 4.2 コードをビルドする場合、Swift 5 のほとんどの機能は引き続き利用できます。つまり、以下の変更は、Swift 5 言語モードを使用するコードでのみ利用できます。


  • 不透明 (opaque) 型を返す関数には、Swift 5.1 実行時環境が必要です。
  • try? 式は、すでに optional を返す式に余分なレベルの自由 (optionality) を導入しません。
  • 大きな整数リテラルの初期化式は、正しい整数型であると推測されます。たとえば、 UInt64(0xffff_ffff_ffff_ffff) は、オーバーフローではなく正しい値に評価されます。

同時処理には、Swift 5 言語モードと、対応する同時処理型を提供するバージョンの Swift 標準ライブラリが必要です。Apple プラットフォームでは、少なくとも iOS 13、macOS 10.15、tvOS 13、watchOS 6、または visionOS 1 の展開ターゲットを設定します。


Swift 6.2 で記述されたターゲットは、Swift 5、Swift 4.2 または Swift 4 で記述されたターゲットに依存し、また逆でもあります。これは、複数のフレームワークに分割されている大規模なプロジェクトがある場合、一度に 1 つのフレームワークでコードを新しい言語バージョンに移行できることを意味します。


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